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ドローン測量・点検とは?広島の土木現場への導入ポイントと料金の目安

  • 合同会社井上建設
  • 7月25日
  • 読了時間: 14分

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▶︎1. 広島の土木現場でドローン測量・点検をするなら知っておきたいポイント


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1.1 ドローン測量と点検、それぞれの特徴とは

「ドローン測量」と「ドローン点検」。 

一見すると似ているように思えますが、目的も使う機材もまったく異なる分野です。

まず、ドローン測量は空中から地形や構造物を撮影し、高精度な3D地図や点群データを生成するために行います。 


主に次のような場面で使われています。


  • 道路や法面などの土木設計前の地形把握

  • 工事進捗の確認や出来形管理

  • 災害後の現況把握や復旧計画用の基礎資料


一方、ドローン点検は構造物の状態確認が目的です。 



こちらは以下のような場面で活用されています。


  • 橋梁や高所設備の劣化調査

  • 建物外壁や屋根のクラック点検

  • 斜面・法面の変位確認や落石防止柵の確認


測量は「精度の高いデータ収集」、点検は「状態を見て判断する目視補助」というのが大きな違いです。

両方とも、従来の人力作業と比べると、 

高所作業の危険を避けたり、数日かかる調査を数時間で終えられたりするのが大きな魅力です。


1.2 広島で注目される理由とは?地形と災害リスク

広島は山間部と都市部が入り組んだ複雑な地形で知られています。 

そのため、インフラ整備・災害復旧・都市開発など、ドローンの活用ニーズが特に高い地域です。


たとえば、こんな課題がある地域です。


  • 山の斜面が住宅地に近接しているエリア

  • 橋梁や法面など土木構造物が多い沿岸部

  • 土石流や豪雨災害の被害が出やすい山間部


こうした場所では、人が現場に立ち入るのが難しいケースもありますよね。 

そんなときにドローンを使えば、立ち入り困難な場所でも空中から安全に状況を把握できます


また、災害発生時には現況把握が一刻を争う場面もあります。 

ドローンなら、広範囲を短時間で撮影して記録できるため、 初動対応のスピードや精度が大きく向上します。


1.3 導入で得られる効果とは?時間・コスト・安全性の観点から

では、ドローンを導入することでどんな効果があるのでしょうか? 

測量・点検それぞれにおいて、以下のような利点があります。


ドローン測量のメリット

  • 作業時間が最大80%短縮(人力調査が2日→ドローンで半日)

  • 数cm単位の精度で3D地図を自動生成

  • 高所・傾斜地でも安全な撮影が可能


ドローン点検のメリット

  • 足場不要でコストを削減

  • 近接撮影で細かなひび割れも発見しやすい

  • 作業員の墜落リスクをゼロにできる


「安全・早い・正確」この3拍子がドローンの最大の強みです

ただし、注意点もあります。


こんな失敗が多いです。


  1. 精度不足の業者に依頼して測量データが使い物にならない

  2. 飛行許可を取らずに違法調査になってしまう

  3. 点検後の報告内容が不十分で判断に困る


こうしたトラブルを防ぐには、 実績や使用機材・解析ソフトの種類までしっかり確認するのが大事です。 

「ドローンが飛べばOK」ではなく、「正しく活用できるかどうか」が問われます



▶︎2. 広島で土木向けドローン測量・点検を依頼する方法


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2.1 業者選びで見るべき5つのポイント

ドローン測量や点検を成功させるカギは、信頼できる業者選びにあります。 

費用面やスケジュールも大事ですが、以下のような点を総合的にチェックすることが重要です。


たとえばこんなポイントがあります。


  1. 国家資格や飛行許可を保有しているか  

    国交省の包括申請や特定飛行の許可が取れているかを確認しましょう。特に市街地や夜間飛行の作業では必須です。


  2. 測量・点検対象に特化した実績があるか  

    土木向けであれば、橋梁や法面、造成地などの実績が多い業者が安心です。


  3. 使用している機材とソフトの性能  

    レーザー測量や点群処理を行う場合、精度の高いドローンと解析ソフトの導入が必要です。


  4. 報告書や納品データの質  

    成果物が写真や動画だけでなく、CADデータや3Dモデルまで対応しているかも大事です。


  5. コミュニケーション・対応のスピード  

    問い合わせへの返信が早く、柔軟に現地対応してくれる業者は信頼できます。


これらをチェックせずに依頼してしまうと、 「報告書が簡素すぎて使えない」「測量精度が足りなかった」などのトラブルに繋がる可能性も高いです

価格だけで業者を選ばないことが、成功への近道です。


2.2 依頼から納品までの流れと準備事項

ドローン測量・点検の依頼は、段階ごとに確認事項が多くあります。 

ここでは、広島で依頼する際の一般的な流れと、事前に準備しておきたいポイントをご紹介します。


【依頼から納品までの主な流れ】

  1. 現場のヒアリング・見積もり依頼  

    場所や測量範囲、撮影の目的などを伝えます。


  2. 飛行計画・安全確認  

    対象エリアの航空法上の制限や天候条件を事前に確認します。


  3. 許可取得・飛行スケジュール調整  

    広島市内の都市部などでは飛行許可や地権者の同意が必要な場合も。


  4. ドローン飛行・撮影・測量作業  

    数時間から1日程度で完了することが多いです。


  5. データ解析・報告書作成  

    点群データや図面、写真などの成果物が納品されます。


【依頼前に準備しておきたい情報】

  • 測量・点検の目的と対象物の位置(地番・地図など)

  • 施工予定時期や納期

  • 過去の図面や写真資料(比較や解析に役立つ)


こうした事前情報を揃えておくと、業者側もスムーズに計画・提案ができます。 

また、飛行日程に天候が影響する場合もあるので、余裕を持ったスケジュール設定が理想です。


2.3 よくある質問とトラブル回避のポイント

はじめてドローン測量や点検を依頼する際には、いろいろな疑問や不安が出てきますよね。 

ここでは、よくある質問と失敗しがちなポイントをまとめました。


よくある質問

Q1. 広島市内でドローンを飛ばすのに許可は必要?

 → はい、人口集中地区(DID)では国交省への申請が必要です。業者が代理申請するケースが一般的です。


Q2. 天候が悪い場合はどうなる?

 → 小雨でも飛行が中止になる場合があります。予備日を事前に設定しておくと安心です。


Q3. 測量データの活用方法は?

 → CADソフトへの取り込みや3Dモデル作成、施工計画への活用など、多様な使い方が可能です。


よくあるトラブルとその回避法


こんな失敗が多いです。


  1. 安さだけで依頼したら、解析ソフトに対応していなかった

      →「成果物の形式」を事前に確認するのが大事です。


  2. 飛行エリアの地権者との調整を怠って、当日トラブルに

      →地元対応に強い業者を選ぶと安心です。


  3. 測量精度が不足して、設計データとして使えなかった

      →「精度保証」や「検証データの提示」がある業者を選びましょう。


ちょっとした確認不足が、大きなトラブルの原因になることもあります。

 依頼前の確認と、信頼できるパートナー選びが一番の予防策です



▶︎3. 広島でのドローン測量・点検の料金相場と抑えるコツ


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3.1 測量・点検の基本料金と内容の違い

まず、ドローンを使った測量と点検では、料金の構成が大きく異なります。 

目的が異なるため、使う機材・人員・解析工程などにも差が出るからです。


【基本的な料金構成】

項目

測量

点検

基本料金

約10〜20万円〜

約5〜15万円〜

作業内容

飛行+撮影+点群生成+解析

飛行+撮影(静止画・動画)+報告書作成

成果物

点群データ/オルソ画像/3D地図など

写真/動画/劣化レポートなど

時間目安

半日〜1日

数時間〜半日程度


たとえば、造成前の地形把握のための測量では、 

3Dマッピングや精度検証まで行うため高性能ドローン+専用ソフトが必要になり、料金も上がります。


一方、構造物点検では高所や狭所をカメラで撮影し、ひび割れや錆びを目視確認する作業がメインです。 

そのため、比較的安価で済むケースも多いです。

内容をしっかり把握したうえで、目的に合ったサービスを選ぶことが大事です。


3.2 土木現場の種類別料金例(法面・橋梁・道路)

ドローンによる測量・点検の料金は、現場の種類や条件によって大きく変わります。 

ここでは広島で依頼の多い土木現場ごとに、概算費用の例を紹介します。


法面・斜面エリア

  • 料金相場:15万〜30万円程度

  • 傾斜地のため、安全対策や飛行経路の設定に時間がかかります。

  • 点群密度や斜面変位の測定が含まれるケースも。


橋梁・高架施設

  • 料金相場:10万〜25万円程度

  • 狭小空間の飛行や真下からの撮影が必要なため、高精度な飛行技術が求められます。

  • 損傷記録や報告書の整備に人手がかかる分、費用も上がる傾向です。


道路・造成地・空き地

  • 料金相場:8万〜20万円程度

  • 地形測量・整地前測量が中心で、比較的作業がスムーズ。

  • エリアが広い場合は飛行回数に応じて加算されます。


現場ごとの条件によっては、追加費用やオプションも発生します。 

事前に詳細なヒアリングをしてもらうことで、予想外のコストを防ぐことができます。


3.3 料金を抑える工夫と見積もり時の注意点

少しでもコストを抑えたい…。 

そんなときに意識しておきたいのが、見積もり時の工夫や依頼内容の整理です。


よくあるコスト削減の工夫は次の通りです。


  1. 事前準備を自分で行う  

    現場の図面や撮影ポイントを自分で整理しておけば、当日の作業がスムーズになります。


  2. 測量・点検を同時に依頼する  

    別々に依頼するよりも、人員や移動コストを削減できます。


  3. 必要な成果物を最小限に絞る  

    「オルソ画像だけ欲しい」「報告書は簡易でOK」など、目的に合わせて内容を調整しましょう。



逆に、失敗しやすい注意点はこちらです。


  • 「一式〇万円」という不明瞭な見積もりを鵜呑みにする

  • 安さ重視で依頼し、成果物の質に不満が残る

  • 追加費用が後から発生し、予算をオーバー


見積もり時には「成果物の内容」「精度」「納品形式」までしっかり確認することが大事です。

また、広島では山間部や都市部などエリアによって飛行条件が大きく変わります。 

事前の現地調査が有料になる場合もあるため、最初に詳細な料金体系を聞いておきましょう。



▶︎4. 失敗しない!広島で信頼できるドローン業者の選び方


4.1 よくある失敗例とその原因

ドローン業者選びでありがちな失敗は、「安さ」や「スピード」だけに目がいってしまうことです。 

あとから「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人も少なくありません。


こんな失敗が多いです。


  1. 成果物の精度が低すぎて再測量に  

    点群データのズレや3Dモデルの不正確さなど、設計や工事に使えないケースがあります。


  2. 報告書が簡素すぎて判断できない  

    撮影写真だけ納品され、「で、どう判断するの?」となってしまうパターンです。


  3. 飛行許可を取っておらず、当日に作業できなかった  

    広島市内などDID(人口集中地区)での飛行には申請が必要。未対応の業者ではトラブルになります。


  4. 業者と連絡がつかない・対応が遅い  

    納期直前になって連絡が取れない、など運用面でストレスになるケースも…。


どれも依頼前の確認で防げる失敗ばかりです。

重要なのは「料金」や「納期」だけでなく、成果物の品質や対応力まで総合的に見極めることです


4.2 業者比較でチェックすべき項目

業者を比較する際に見るべきポイントは、意外と多くあります。 

次のような観点でチェックすると、失敗しにくくなります。


【比較時にチェックすべきポイント】

  • 過去の実績と得意分野  

    土木向けが得意なのか、PR動画が中心なのかで、技術や機材が違います。


  • 所有しているドローン機材の種類  

    RTK対応機やレーザー搭載機を使っているかどうかは、精度に大きく関わります。


  • 解析ソフトや納品データのフォーマット  

    点群・オルソ・3Dデータなど、目的に応じた成果物が対応可能かを確認しましょう。


  • 飛行許可・資格保有状況  

    DID飛行・夜間飛行など、航空法に対応している業者かどうかも重要です。


  • 料金の明確さと内訳の説明  

    見積もりに「撮影費」「解析費」「報告書作成費」などがきちんと分かれているかどうかも安心材料になります。


できれば複数社に見積もりを取り、上記の観点で比較するのがオススメです


4.3 実績・資格・サポート体制の見分け方

広島で信頼できる業者を見分けるためには、表面的な情報だけでなく「根拠のある実績」や「体制」まで確認することが大切です。


以下のような点を確認してみてください。


1. 実績の確認方法

  • 過去に広島県内の公共工事や土木案件に関わっているか

  • 法面・橋梁・道路など、現場別の実績が具体的に紹介されているか


ウェブサイトやパンフレットで、具体的な案件写真や成果物の例が掲載されているかもチェックしましょう。


2. 資格・技術面の確認

  • 操縦者が国家資格(無人航空機操縦者技能証明)や民間資格(JUIDAなど)を保有しているか

  • 機材だけでなく、解析・検証・報告まで一貫して対応できる体制があるか


3. サポート体制の充実度

  • 飛行計画から許可申請、成果物の説明まで一括対応してくれるか

  • 見積もり時や納品後の質問にも丁寧に応じてくれるか

  • 予備日設定やリスケ対応など、柔軟に調整できるかどうか


資格・実績・対応力の3つが揃っている業者なら、長期的なパートナーとしても安心です。



▶︎5. 広島で土木工事を支えるドローン測量・点検の準備と安全対策


5.1 現場で必要な事前準備と調整事項

ドローン測量や点検をスムーズに行うためには、現場での準備と調整がカギになります。 

現地で「準備不足だった…」とならないよう、次のような確認をしておきましょう。


【事前に準備しておくべきこと】

  • 飛行エリアの特定と地図・図面の用意  

    地番・敷地範囲・対象物の位置を明確にしておくとスムーズです。


  • 土地所有者・施設管理者への調整  

    民間地やインフラ施設の場合、ドローン飛行に関する同意が必要になることがあります。


  • 近隣や関係者への周知  

    飛行中の騒音や撮影を不審がられることがないよう、事前に連絡しておくと安心です。


  • 安全確保エリアの設定  

    第三者の立ち入りを防ぐため、作業範囲のバリケードや監視員の配置も考えておきましょう。


これらを業者任せにせず、発注側も把握しておくことで作業全体がスムーズになります。


5.2 飛行許可・法律・安全対策の基本

ドローンの業務利用では、航空法をはじめとする法律・安全対策をきちんと守る必要があります。 

広島のように都市と自然が入り混じる地域では、特に慎重な計画が求められます。


【法律・制度の基本ポイント】

  • DID地区での飛行は国土交通省の許可が必要  

    広島市内の多くはDIDに該当します。飛行するには「包括申請」または個別の「飛行許可申請」が必要です。


  • 飛行ルールの順守  

    目視外飛行、夜間飛行、人・建物から30m以内の飛行などは、個別許可が必要なケースがほとんどです。


  • 安全対策の実施義務  

    安全確認のため、飛行前チェックリストの実施、バッテリー残量・GPS状態の確認などが求められます。


【広島ならではの注意点】

  • 河川や海上エリア、山間部などは国や県の管理地に該当する場合あり

  • 港湾・ダム・公共施設上空では別途申請が必要なこともあります


飛行前に「どこに、何を、どう飛ばすか」を明確にして、必要な申請を必ず行うことが重要です。


5.3 撮影後のデータ活用と報告書の扱い方

ドローンを飛ばして終わり…ではなく、撮影したデータをどう活用するかが工事全体の効率に直結します


【成果物の例と使い方】

  • 点群データ/3Dモデル  

    地形変化の把握や設計支援に活用。設計ソフト(CAD)と連携できる形式での納品がベスト。


  • オルソ画像(真上からの写真)  

    出来形管理や現況図の作成に便利。数cm精度の高解像度画像が得られます。


  • 点検写真+報告書  

    構造物の劣化状態を記録し、修繕計画の資料として使用。PDF形式で整理された資料が多いです。


【納品後の注意点】

  • ファイル形式や容量が大きい場合は、データの保存方法や共有方法も確認が必要です。

  • 将来の比較検証のために、撮影日時や飛行条件も記録しておくと有効です。

  • 一部の業者では、継続モニタリングや定期点検の提案も受けられます。


「撮って終わり」にせず、次の業務や計画にどう活かすかを意識してデータを受け取ることが大事です。



▶︎6. まとめ


広島でのドローン測量・点検の活用は、 地形や災害リスクといった地域特性にぴったり合った手法として、今ますます注目を集めています

高精度な測量や高所点検が、安全かつ短時間で行えるドローンは、 

従来の方法と比べてコストも抑えやすく、現場作業の負担軽減にもつながります。


ただし、こんな失敗も多いです。


  • 業者を価格だけで選び、成果物の精度や品質に不満が残った

  • 飛行許可を怠って、当日の作業が中止に

  • データの形式や活用方法を確認せず、社内で活かせなかった


こうしたトラブルを防ぐためには、目的に合った信頼できる業者を選び、依頼内容をしっかり整理しておくことが何より大事です。


ドローンを「飛ばすこと」だけに目を向けるのではなく、 

その後のデータ活用や安全管理まで見据えて取り組むことで、 

広島の土木工事やインフラ整備がもっとスムーズに、効率よく進められるようになります。

ぜひ、この記事を参考に、あなたの現場にも最適なドローン活用を検討してみてくださいね。



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